更年期(2)

女性のサポートブック「ビューティフルエイジング」

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更年期 何が起こるの?

全ての女性に等しく訪れる更年期は、身体の変化とともに子どもの独立、老親の介護問題、老後への不安等精神的ストレスが増え始める時期とも重なります。
そのため更年期にあらわれる症状は、身体ばかりでなく、不安感やうつ状態、イライラ、不眠等といったこころの変調なども見られます。その場合は、一人で悩まず、女性外来、産婦人科、心療内科などで相談しましょう。
また、家族に自分の健康問題を打ち明けることで理解してもらい、助言を受け入れることで解決に結びつくことがあります。

更年期に伴う心身の変化と上手に付き合い、閉経後の約30年間を健康でいきいきと輝きのある日々にしましょう。

特に知っておきたい症状と障害

骨粗しょう症

女性は男性に比べ骨量が少ないうえ、閉経後は骨の新陳代謝に重要な働きをしている女性ホルモンの分泌量が減少するため、急激に骨がもろくなります。重い荷物を持つ、転倒する等のちょっとしたことで骨折しやすくなります。
身長が縮んだり腰が曲がったりするのは、背骨の骨折が原因です。
定期的に骨量測定を実施し、カルシウムや活性型ビタミンD・Kの多い食品を摂取し適度な運動をする等予防に努めましょう。また、骨折予防のために、薬物治療も有効です。

骨密度と女性ホルモンの変化のグラフ

詳しくは下記リンクをご覧ください。

脂質異常症

女性ホルモンは動脈硬化の原因となるいわゆる悪玉コレステロールの増加を抑えています。閉経後は、血液中のコレステロールや中性脂肪が増え、脂質異常症や動脈硬化に伴い、狭心症、心筋梗塞や脳卒中などが、閉経前に比べ起き易くなります。

定期的に健康診断を受け、食生活や運動などの基本的な生活習慣を見直しましょう。薬物治療が必要な場合もあります。

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