金沢縄文ワールド 企画展示

金沢縄文ワールド
サワくん

企画展示コーナー

【開催中の企画展】甦る、縄文土器

今年、重要文化財「中屋サワ遺跡出土品」が指定10周年を迎えました。

中屋サワ遺跡は平成13年から16年にかけて発掘調査が行われ、縄文時代晩期の河川跡から大量の遺物が出土しました。

出土品には様々な形の縄文土器を始めとして、漆塗りを含む木製品や石器など、多彩な日常用具や祭祀具が含まれています。

質・量ともに優れたこれら出土品は、北陸地方の縄文時代における人々の生活を知るうえで極めて貴重であるとして、平成26年8月21日に重要文化財に指定されました。出土品の一部は平成27年にオープンした金沢縄文ワールドで展示公開されています。

ところが、指定された出土品710点の中には、そのままの状態では保管や展示を行うことが難しいものも含まれているのです。

金沢市では、そのような出土品について、平成27年度から修理を行っています。

修理を行うことで、出土品の最適な状態を保てるようになるのはもちろんのこと、作られた当時の状態により近い姿での見学が可能になります。

指定10周年を迎えた今回の企画展では、修理の完了した縄文土器32点を展示し、常設展の12点を含め、往時の姿へと甦った計48点を一挙公開。

あなたを縄文時代の世界へと誘います。

会期

令和6年9月14日(土曜日)から12月8日(日曜日)まで

展示資料

縄文土器

深鉢、鉢、浅鉢、壺、蓋、注口土器、漆塗注口土器

合計32点

展示資料は全て重要文化財「中屋サワ遺跡出土品」からの出品です。

口縁部が波打ち、胴部に文様が入っている、中屋サワ遺跡から出土した深鉢の写真

深鉢

半球状で、連弧文や三叉文で外面を装飾した、中屋サワ遺跡から出土した鉢

そろばん玉状の胴部に上を向いた注ぎ口が付いた、中屋サワ遺跡から出土した注口土器

注口土器

裾部に縄文や鍵手文の装飾が入った、中屋サワ遺跡から出土した蓋の写真

金沢縄文ワールド企画展示室の展示台に並ぶ合計32点の縄文土器

企画展「甦る、縄文土器」

この記事に関するお問い合わせ先

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