歴史遺産保存の取り組み
金沢市歴史遺産保存活用マスタープラン
金沢市では、本市の個性を示す都市の基本構造と歴史遺産の現状を把握し、それらの歴史的変遷と独自性・関連性に基づき価値を明らかにし、その保存・活用のための方針と方策を示すことを目的として、平成21年3月に「金沢市歴史遺産保存活用マスタープラン」を策定しました。
歴史遺産の保存と整備
金沢市内には、建造物や用水、墓所など、まちの歴史を今に伝える歴史遺産が数多く残されています。金沢市では、それらの貴重でかけがえのない歴史遺産を次代へと継承すべく、調査や整備、活用など、様々な取り組みを行っています。
辰巳用水
金沢城惣構跡
土清水塩硝蔵跡
加賀八家墓所
歴史のまちしるべ標示事業
かつての金沢には、由緒ある町名・地名を多く見ることができましたが、昭和38年からの住居表示制度の施行によって、その大半が消えてしまいました。
金沢市では、その土地の歴史や由来、情景を現代に語る旧町名を後世に継承するため、昭和54年度より「歴史のまちしるべ標柱」を設置しています。
設置箇所位置図(平成16年11月現在) (PDFファイル: 496.5KB)
金沢文化財ボランティア
金沢市では、平成16年度から市民が主体となって地域の文化財の保存・継承のために調査・保護活動を行う文化財愛護推進員を養成する研修を行い、養成課程を修了した51人が文化財愛護推進員として様々なボランティア活動を行っています。平成21年度にボランティア組織「うめばちの会」が発足し、会員が増え、活動の幅も広がっています。
全国近代化遺産活用連絡協議会
金沢市では、平成27年度から全国近代化遺産活用連絡協議会に加盟し、地域の近代化遺産の保存・活用を目的として、文化財の公開などの事業を行っています。
毎年、文化財保護強調週間(11月1日から7日まで)や近代化遺産の日(10月20日)に合わせて、金沢歴史遺産探訪月間(10月中旬から11月下旬まで)を開催し、近代化遺産をはじめ、歴史遺産をより身近に感じてもらうことができるように、多彩な行事を行っています。