動詞編
金沢の方言 動詞編
金沢弁にはこのような独自の動詞があります
「なごうなる」「ちょろがす」「ごぼる」とは
なごうなる(横になって、体を休める)
「なごうなる」と言うのは、「ゆったりと横になって、体を休めてください」という意味のもてなしの言葉です。
音声を聴く(なごうなる)
例文
「いんぎらぁっとなごうなっていきまっしね」
(ゆったりと横になって、体を休めていってください)
ちょろがす(幼児などをあやしたり、かまう事)
まだ小さな赤ちゃんをあやす事を「ちょろがす」と言います。
共通語では、「気をもむ/気をもまされる」にあたります。
音声を聴く(ちょろがす)
例文
「ばーばは、赤ちゃんをちょろがすが、うまいじ」
(おばあちゃんは赤ちゃんをあやすのがうまいですね)
ごぼる(雪や泥の中に足が落ち込むこと)
北国の金沢ならではの動詞に、「ごぼる」があります。
「雪や泥の中にずっぽりと足が落ち込むこと」を表わします。
音の響きから情景が浮かぶような言葉です。
音声を聴く(ごぼる)
例文
「今日はたーんと雪が降ってぇ、足がごぼるさけぇ歩きにくい」
(今日はたくさん雪が降って足が雪に埋ってしまうので歩きにくい)
その他
- せーもます/せーもまされる(気をもむ/気をもまされる)
「せーもむ」とは、気に病んでやきもきする事を表わす言葉です。
共通語では、「気をもむ/気をもまされる」にあたります。 - おいだすばいて(おいであそばして)
- にがむ(にぎる)
- かっつける(なぐりつける)
- しょこめる(催促する)