日常会話編
金沢の方言 日常会話編
金沢弁は挨拶の言葉や感謝の気持ちを表わす言葉に特徴的な言い回しがあります。
また、会話の中での抑揚や発音の仕方も共通語と異なった言い方をします。
感謝の意を表わす言葉
「感謝」の意を表わす金沢弁には、いろんな種類の言い方があります。
- あんやと(ありがとう)
- ごきみっさま/ごきみっつぁんな(御丁寧にありがとう)
- きのどくな(もうしわけなく思う)
- きがねなぁ(こんなに気を使っていただいてありがとう)
こうした感謝の言葉に対して、言われた方が返す言葉も金沢では独特です。
かさだかな(いえいえ、たいした事ではありませんよ)
したがって、例えばお祝いを持って行った場合には、このような会話になります。
音声を聴く(感謝の意)
例文
「これ、お祝いですさけぇ、お納めください。」(これお祝いですから、お納めください。)
「あーらー、こりゃまたきのどくなぁー。」(まぁ、これは申し訳ないです、ありがとう。)
「なぁーん、かさだかなぁ、はや。」(いえいえ、それほど大した事はないですから。はい。)
肯定/否定を表わす言葉
「はい」/「いいえ」といった、同意や否定を表わす言葉もまた独特な表現をします。
- はい(Yes)
- おいね/おいや
- おいねんてー/ほうねんてー
- いいえ(No)
- なぁーん(も)
「そ」は「ほ」に置き換えの法則
共通語での話言葉における「そ」は、金沢弁では「ほ」に置き換わることが多く見受けられます。
- ほーや(そうだ)
- ほったら(そうしたら)
- ほしたら(そうしたら)
- ほやろ?(そうだろう?)
- ほうねんてー(そうなんですよ)
会話の調子を整える言葉
上記の「かさだかな」の所でもでてきましたが、会話の調子を整えるために、使われる 金沢弁もあります。
はや(ええ・はい)
音声を聴く(はや)
例文
「かさだかなぁ、はや。」
~(や)こさ(~というものは)
音声を聴く(こさ)
例文
「それこさぁ、ちごうわ。」(それこそ間違っているよ)