名詞編
金沢の方言 名詞編
金沢弁特有の名詞をご紹介しましょう。
身内(人称)
金沢弁特有の名詞といえば、身内の呼び方があげられます。
これらの呼び方は、現在ではあまり使われませんが、さらねぶり(五男)などは、大家族のため、食事の時に「お皿までねぶる(舐める)」という意味から来ているなど、興味深い呼び名が使われていました。
- じーじ(祖父)
- ばーば(祖母)
- とーと(父)
- かーか(母)
- あんか(あんま)(長男)
- おじじ(おじま)(次男)
- こっぱ・こっぱおじ(三男)
- わんたたき(四男)
- さらねぶり(五男 ごなん)
- にゃーにゃー(若い女の人)
- あね・あんま(長女)
- おば(次女)
- たんち(男の子)
- たんた(女の子)
お~さん
金沢では、物の呼び名に「お」~「さん」をつけて呼ぶことが多くあります。
いかにも丁寧な金沢らしい習慣です。
- お粥さん(お粥)
- おぼくさん(仏前に供えるごはん)
- おひとさん(人)
- おあんさん(おにいさん、主に長男)
- お東さん(東廓)
その他の呼び名
上記以外にも、金沢独特の名詞がたくさんあります。
- おてま(御駄賃・おやつ)
- おじゃみ(お手玉)
- ひんま(昼ご飯)
- よさり・よーさり(夜)
- ながしまい(台所)
- いきしな(行く途中)
- かえりしな(帰る途中)
- はちめ(めばる[魚])
- こけ(きのこ)
- いちがいもん(強情者)
- かたけ(かたき)(一宿一飯(の恩義))
- じのもん(地の者)(地元産、地元の人)
- えんじょもん(遠処者)(よそもの)
- えんぞ(溝・一尺程度の幅の用水)