えせ同和
えせ同和行為とは?
「同和問題はこわい問題であり、できれば避けたい」という誤った意識を利用して、同和問題を口実に、企業や官公署等に対して、不当な利益や義務のないことを求める行為であり、同和問題について国民に誤った意識を植えつける大きな原因になっています。
えせ同和行為に応じて金品を出した企業等も被害者であることは間違いありませんが、もう少し考えると、たとえ不本意であっても相手の要求に対し金品を出すということは、結果として、えせ同和行為に加担し、えせ同和行為をますます横行させることになります。
さらには、同和問題の解決に真剣に取り組み、差別や偏見を無くすべく努力している人々の足を引っ張ることにもなりかねず、同和問題の解決を阻害する要因の一つとなっていることを認識しましょう。
えせ同和行為に対する対応の要点
基本的な態度
- 不当な要求には、毅然たる態度で断固拒否しましょう。
〜曖昧な言葉(例 「結構です」など)は使用せず、ハッキリした言葉を使用する。〜 - 同和問題への取り組みを非難された場合には、「法務局に申し出て、今後の対応を委ねたい」と伝え、法務局にも連絡しましょう。
(基本は、毅然たる態度です。) - 窓口担当者のみで対応せず、組織全体で意思統一して対応しましょう。
- 不当な要求を受け、対応に迷ったときは、下記の相談機関等に相談しましょう。
- 面談は会社の管理が及ぶ場所で行いましょう。
具体的対応の要点
- 一人ではなく、必ず2名以上で応対しましょう。(幹部は直接応対しない)
- 相手の氏名、団体名、所在等確認し、代理人の場合は委任の事実を確認しましょう。
- 「上司に報告する」などの理由を言って、できるだけ録音や詳細な記録をとりましょう。
- 対応は、怖がらず、あわてず、ゆっくり、丁寧にしましょう。
えせ同和行為相談機関等
名称 | 電話番号 |
---|---|
金沢地方法務局人権擁護課 | 076-292-7804 |
石川県総務部人権推進室 | 076-225-1235 |
石川県警察本部安全相談室 | 076-225-9110 |
金沢市ダイバーシティ人権政策課 | 076-220-2071 |
Q&A
質問
質問1. 電話で同和問題に関する高額な図書を購入するように迫られていますが、どうすればいいでしょうか。
回答
購入する、しないについてはあなたの自由ですが、購入を断っても、執拗に同和の名をちらつかせて購入を強要すれば「えせ同和行為」にあたります。購入の必要がなければ、毅然とした態度で断りましょう。
質問
質問2. 同和問題に関する高額の図書が勝手に送りつけられました。どう対処すればいいでしょうか。
回答
返送しなければならない法的な義務はありませんが、相手方につけ込ませないためには、購入する意志のないことを明確にして返送することが相当と考えられます。その場合、後日の争いを防ぐため、内容証明付き郵便や配達証明付き郵便等を利用することをお勧めします。