六枚町だより
まちの歴史・特色
六枚町復活記念式
町内各所に飾った花活け
六枚町は、北国街道から宮越往還(現在の金石街道)に至る道の中間に位置し、現在のJR金沢駅に近い、藩政初期からある町人町でした。元禄9年(1696年)の記録では、武家奉公人や着物、魚、小間物(現在の雑貨屋)を扱う商人が多く住んでいました。
金沢市内には、昭和8年?42年まで市電が走っていましたが、その停留所の一つは、ここ六枚町でした。
昭和40年の住居表示の実施により、六枚町の町名は消えましたが、バス停や交差点名で「六枚町」の名前が残っていたことから、六枚町は市民にとって馴染みがあり、復活の際には、市民から「六枚町」という町名がこれまでなかったことに驚いたという声がよく聞かれました。
町内には、現在でも、天明年間(1785年頃)の小間物商に源流を遡る酒屋や明治10年創業の老舗の味噌屋が、歴史の趣を残す建物で軒を連ねており、市民の目と舌を楽しませています。
復活後のまちの様子 まちづくり活動の紹介
六枚町オリジナルの「ちょうちん」
平成17年6月に市長と協定締結した、六枚町まちづくり計画「町民の連帯に支えられた活気ある美しいまちづくり協定」に基づき、「あいさつと笑顔の絶えないまち」、「潤いのある美しいまち」を目標に様々な取組みを行っております。
定期的に地域一丸となって、美化清掃活動を行ったり、町内各所に竹細工の花活けに草花を入れて飾ったりしているほか、六枚町独自の「ちょうちん」や復活までのエピソードを紙芝居にした「六枚町復活物語」の作成など、個性ある活発なコミュニティ活動を展開しています。
町会員は、昔から住んでいる人が多いことから、もともと気心が知れ、まとまっていましたが、旧町名復活を通じて、町中で明るいあいさつが交わされるようになるなど、まるで町会全体が家族であるかのような連帯感が生まれています。