古墳時代の遺跡
市内の遺跡-古墳(こふん)時代
4世紀から7世紀ごろにかけての古墳時代には、地方の有力者が権力を示そうと山のように大きなお墓をつくりました。これを古墳といいます。古墳には前方後円墳、前方後方墳、円墳、方墳など様々な形態が見られ、死者に供える副葬品(ふくそうひん)として鏡や玉、金属製の武器、土器などが埋められています。
平野部に見られる古墳としては金沢市指定史跡のびわ塚古墳、おまる塚古墳のほか、才田御亭山(さいだおちんやま)古墳が知られています。これらはいずれも円墳であると考えられています。
金沢市北東部の丘陵地域には尾根上にいくつもの古墳が築かれています。古墳時代前期の古墳群である神谷内(かみやち)古墳群の発掘調査では、全長27.5メートルの前方後円墳のほか、4基の方墳が確認され、銅鏡(どうきょう)や鉄製の武具、石製やガラス製装飾品などの副葬品が出土しました。
畝田・寺中遺跡は古墳時代中期の集落跡です。発掘調査では集落跡に近い川の跡から大量の土器とともにまが玉、管玉(くだたま)、臼玉(うすだま)などの石製装飾品が出土しました。
古墳時代後期になると、小規模な古墳や横穴墓が群集してつくられるようになります。小坂(こさか)古墳群や塚崎(つかさき)横穴墓が知られています。
神谷内古墳群・副葬品
畝田寺中遺跡・石製装飾品