選挙について学ぼう

選挙ってなんだろう？

選挙ってなんだろうね。

なにか、むずかしそうね。
ねえ、めいすいくん、
選挙についておしえてよ。

うん！まずは、選挙がどういうものなのか考えてみよう。
たとえば、2人の住んでいるまちに大きな川が流れていて、その川をわたるために橋があったらいいなとたくさんの人が思っていたとしよう。
でも橋をつくるには、お金もかかるし、道具も必要だしひとりではつくれないよね。

選挙キャラクターめいすくんの上記の話で出てきた緩やかな流れの川の様子を撮影した写真

それならば、みんなでお金を出しあって橋をつくってもらえばいいよね。
でも、橋をどこにつくるのか、どんな橋にするのか、どれくらいのお金でつくるのかなどいろいろな意見があるよね。
そんなときに、みんなの意見を代表してくれる人がいないとこまるよね。
その代表する人をみんなで選ぶしくみが選挙なんだよ。

でも、みんなの意見をきちんときいてくれる人じゃないとこまるわね。
みんなで出したお金で橋をつくるんだから。

よく気がついたね。とても大事な人を選ぶんだから、みんなできちんと選ばなければいけないね。
2人とも選挙がとても大切なものなんだということがわかったかな？

はい！
大人になったら、ちゃんと選挙に行かなくっちゃね。

選挙の種類

ねえ、めいすいくん。

どんな選挙があるのかおしえて。

選挙には、国会議員を選ぶ選挙のほかに、都道府県の知事や議員、市町村の長や議員を選ぶ選挙があるんだよ。

金沢市で行われる選挙は下の表のとおりだよ。

国政選挙
選挙の種類	選挙権（選ぶ権利）	被選挙権（立候補する資格）	任期
衆議院議員	満18歳以上の日本国民	満25歳以上の日本国民	4年（解散あり）
参議院議員	満18歳以上の日本国民	満30歳以上の日本国民	6年（3年ごとに半数改選）

地方選挙（県）
選挙の種類	選挙権（選ぶ権利）	被選挙権（立候補する資格）	任期
石川県知事	満18歳以上で石川県内に引き続き3か月以上住んでいる人	満30歳以上の日本国民	4年
石川県議会議員	満18歳以上で石川県内に引き続き3か月以上住んでいる人	この選挙の選挙権を持つ満25歳以上の日本国民	4年

地方選挙（市）
選挙の種類	選挙権（選ぶ権利）	被選挙権（立候補する資格）	任期
金沢市長	満18歳以上で金沢市内に引き続き3か月以上住んでいる人	満25歳以上の日本国民	4年
金沢市議会議員	満18歳以上で金沢市内に引き続き3か月以上住んでいる人	この選挙の選挙権を持つ満25歳以上の日本国民	4年

いろいろな選挙があるんだね。

そうだね。

でも、どれも大事なやくわりを持った人を選ぶ大事な選挙なんだよ。

選挙権（選ぶ権利）について

選挙権とは、みんなの代表を選ぶ権利のことです。
しかし、昔は誰でも投票できたわけではありませんでした。
長い時間をかけて、納める税金の額や、性別にかかわらず、選挙権年齢になれば誰でも投票できるようになりました。
そして、若い世代の意見をもっと取り入れるため、平成28年（2016年）に行われた参議院議員選挙から、選挙権年齢が18歳に引き下げられました。

各時代ごとの選挙権と有権者数、割合
時代	選挙権		有権者数	全人口における有権者の割合
明治23年～ (1890年)	日本国民で 25歳以上の男子	15円以上の税金を納めている人	45万人	1.1%
明治33年〜 (1900年)	日本国民で 25歳以上の男子	10円以上の税金を納めている人	98万人	2.2%
大正8年〜 (1919年)	日本国民で 25歳以上の男子	3円以上の税金を納めている人	307万人	5.5%
大正14年〜 (1925年)	日本国民で 25歳以上の男子	―	1,241万人	20.0%
昭和20年〜 (1945年)	日本国民で 20歳以上の男女	―	3,688万人	48.7%
平成28年〜 (2016年)	日本国民で 18歳以上の男女	―	10,620万人	83.6%

被選挙権（立候補する資格）について

被選挙権とは、代表者となるために、自分自身が立候補できる権利のことです。
県議会議員と市議会議員に住所の決まりがあるのは、その地域とのかかわりが特に大切とされているからです。

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