こまちなみ 旧蛤坂町区域保存基準
旧蛤坂町区域こまちなみ保存基準
保存、修景の目標
様々な人々が行き交う旧街道、老若男女が集う寺院や神社を擁するという歴史的文脈を踏まえ、伝統的建造物の保存・復原及び積極的な活用・修復、眺望点の整備などを通じて、変化に富んだ地形と伝統の建築が織り成す歴史的まちなみを人々の交流の舞台として育み、誇りを持ちながら安心して暮らし続けることができるまちなみの形成に努める。
項目 | 一般基準 (一般の建物等の建築行為等を行う場合) |
修景基準 (区域の町並みに調和した修景を行う場合) |
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位置 | 外壁の位置、軒線は町家や土塀の連なるまちなみとの調和に努める。 | 外壁の位置、軒線は、町家や土塀の連なるまちなみにできる限り揃える。 (外壁の道路からの後退距離について、1階部分は1.5メートル以下とし、3階以上の部分は2階の壁面より後退する。) |
高さ |
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同左 |
意匠 屋根・庇 |
できる限り勾配屋根を取り入れ、色彩は黒系を基調とする。 | 切り妻平入り、黒瓦葺きを原則とし、1・2階には通り庇を設ける。 |
意匠 外壁・ 開口部 |
できる限り、伝統的素材、色彩に準じた仕上げとする。 |
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意匠 その他 |
− | 洗練された意匠・形態に心がけ、まちなみと調和した近代の洋風建築の意匠を用いることも可能とする。 |
設備 | 屋外の設備機器等は道路等からの見え方に配慮する。 | 屋外の設備機器等は、道路等から見える位置には設置しない。やむを得ない場合は、目隠し等を設ける。 |
項目 | 一般基準 (一般の建物等の建築行為等を行う場合) |
修景基準 (区域の町並みに調和した修景を行う場合) |
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門塀 | 設置する場合は、町家のまちなみとの調和に配慮する。 | 設置する場合は、町家のまちなみと調和した板塀、生垣等とする。 |
広告物 |
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木製看板、のれん等伝統的意匠・素材を基調とする。 |
その他 | − | 道路に面する敷地の舗装は伝統的素材を使用する等仕上げに配慮する。 |
項目 | 一般基準 (一般の建物等の建築行為等を行う場合) |
修景基準 (区域の町並みに調和した修景を行う場合) |
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駐車場 | 道路からの見え方、まちなみの連続性に配慮する。 |
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項目 | 一般基準 (一般の建物等の 建築行為等を行う場合) |
修景基準 (区域の町並みに 調和した修景を行う場合) |
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木材等 | 既存樹の保存に努める。 | 植栽は、伝統的まちなみに調和した樹種とする。 |
項目 | 一般基準 (一般の建物等の建築行為等を行う場合) |
修景基準 (区域の町並みに調和した修景を行う場合) |
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その他 | − | このほか、寺社等伝統的な建造物等及びその敷地で、固有の意匠等を継承するものにあってはそれによることができるものとする。 |
項目 | 一般基準 (一般の建物等の建築行為等を行う場合) |
修景基準 (区域の町並みに調和した修景を行う場合) |
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備考 | − | − |
保存基準(保存建築物を修復する場合)
外観を維持するための修理及び復原整備を原則とする。