尾山神社神門

おやまじんじゃ しんもん

尾山神社は、加賀藩祖前田利家を祀る神社として明治6年(1873)に創建され、神門はその正門として明治8年(1875)に建築されました。
建築当時、和漢洋折衷の神門は前例がありませんでした。尾山神社神門は伝統を踏襲せず、堅固をめざした、といわれます。
最下層の三連アーチの骨組は、日本建築の技法で組まれた完全な木造で、外側の石積みには加賀藩を象徴する戸室石が用いられています。三層目は四方に4色のギヤマンがはめられ、かつてはここに灯をともして金石近海を通る船に灯台の役目をしていました。
屋根頂部の避雷針は、現存する日本最古とされています。
神門造営以前の、創建時に建てられた社殿は伝統的な様式の神社建築ですが、同時期に造られた本殿を囲む玉垣はレンガ積といった洋風意匠が取り入れられています。このことから、玉垣が異色の神門造営の布石的な存在であったと考えられます。


(国指定)重要文化財

  • 種別   有形文化財 建造物
  • 指定   昭和25年8月29日
神門正面

神門正面 屋根頂部の避雷針は、現存する日本最古のものとされています。

ギヤマン

三層目内部 ギヤマン ※内部は一般非公開です。

彫刻
レンガ積みの玉垣

本殿を囲むレンガ積の玉垣は神門より古く、異色の神門造営の布石的な存在であったと考えられます。

旧城下町区域の文化財(多言語解説)

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