旧石川県第二中学校本館

きゅう いしかわけん だいにちゅうがっこう ほんかん

旧石川県第2中学校本館は、明治32年(1899)に建築された旧制中学校本館建築です。
全体的に洋風意匠のこの建物は、正面中央屋根の三角形を強調した意匠に、両翼部内側の尖塔が設けられた外観から、「三尖塔(さんせんとう)」と呼ばれていました。
当時の設計指針を踏まえつつも、ペディメントやドーマ窓のほか随所に独自の装飾性が見られ、近代の学校建築の発展過程を知る上で貴重な建造物です。
平成26年(2014)には建築当初の設計図面3枚が発見されました。図面番号から7枚以上の図面があったと分かります。「Designed by K.Yamaguchi」のサインと「山口」の押印がある図面があり、建設当時の石川県職員録に載る石川県技師「山口孝吉」と一致し、設計者が明らかとなりました。発見された図面は、旧石川県第二中学校本館の価値をより明確にするのに欠くことができないものとして、建物に追加して重要文化財に指定されています。


(国指定)重要文化財

  • 種別   有形文化財 建造物
  • 指定   平成29年11月28日
全景

全景

ペディメント
尖塔

尖塔

透彫

透彫

建築当初の旧石川県第二中学校。前に辰巳用水が流れる。

建築当初の旧石川県第二中学校 前に辰巳用水が流れる(金沢くらしの博物館所蔵写真)

 

旧城下町区域の文化財(多言語解説)

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