全性寺山門

ぜんしょうじさんもん

 この山門は、楼門(ろうもん)と呼ばれる2階建ての門の形式のひとつで、2階に縁側を廻し、高欄を設けるのが特徴です。
 細部様式から、18世紀後半に建てられたと推定されます。正面の柱間を三間(さんげん)とし、中央間に扉を1箇所設けた楼門を三間一戸楼門(さんげんいっころうもん)といい、この形式とする現存する門として市内で唯一のものです。
 木部をベンガラ塗りとし、2階建てで、入母屋造(いりもやづくり)の屋根とした風格のある外観はこの地区のシンボル的な存在であり、「赤門」の愛称で広く市民に親しまれています。


金沢市指定文化財

  • 種別:有形文化財 建造物
  • 指定:平成16年1月21日
入口が手すり付きの石段になっており、周りは石積みされた塀で囲われた二階建の門「全性寺山門」の外観写真

全景

屋根の棟木に取り付けられている拝懸魚のアップ写真

拝懸魚(おがみげぎょ・棟木を隠す装飾)

木が組まれている2階軒裏の写真

2階軒裏

卯辰山山麓寺院群の文化財

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