西養寺本堂

さいようじ ほんどう

 西養寺は、加賀藩より天台宗寺院の触頭(ふれがしら)に任命された由緒ある寺院です。眺望絶景の立地もその格式の高さを表し、境内の歴史的な景観が江戸時代の雰囲気を今日に伝えています。
 小屋裏に残る棟札から天明3年(1783年)に建立されたことが明らかで、市内における江戸時代の社寺建築の指標となるものです。
 建築当初の屋根は切妻造妻入(きりづまづくりつまいり)と推測され、そこに前庇をつけた形式が隅木(すみぎ)入りの入毋屋造妻入(いりもやづくりつまいり)の形態に発展したと考えられ、金沢の本堂建築における屋根形態の変化を知ることができる貴重なものです。


金沢市指定文化財

  • 種別:有形文化財 建造物
  • 指定:平成17年4月11日
庭木や灯篭がある奥に屋根が切妻造妻入の西養寺本堂が見えている写真

全景

軒裏の模様の彫られた向拝の虹梁や組物の写真

向拝の虹梁や組物

蟇股のようなデザインが施された妻面の写真

装飾的な妻面

卯辰山山麓寺院群の文化財

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