本光寺山門

ほんこうじ さんもん

日本語

 この山門は、薬医門(やくいもん)とよばれる形式で、本柱が棟より前寄りに立ち、後方に控柱を立て、本柱と控柱に梁を架けて束を置き、棟を支えるつくりをいいます。
 卯辰山麓寺院群で随一の規模をもつ薬医門であり、高台に建つ堂々とした姿は、地区のランドマーク的な存在です。参道の階段は発掘調査の結果を基に整備しており、往時の雰囲気を今に伝えています。
 棟札から文化元年(1804年)建築と判明しており、市内における江戸時代の社寺建築の指標となる存在として貴重です。


金沢市指定文化財

  • 種別:有形文化財 建造物
  • 指定:平成16年1月21日
門の入口前に階段、右側には石灯篭がある本光寺山門の写真

全景

参道の階段を上った先にある本光寺山門の写真

全景

木像で屋根が切妻破風造りの薬医門の写真

薬医門の構造(内側から撮影)

屋根の両端(破風)部分に付けられた板に吊り下げる装飾板(懸魚)を屋根の下から写した写真

懸魚(げぎょ)

横木(梁・桁)に設置されている下側が広くなっている蟇股の写真

蟇股(かえるまた)

屋根内側にある、斗束(とつか)の束の肩に蓑を着せたような装飾を付けたもの(蓑束)の写真

蓑束(みのづか)

表面に彫って装飾が施された垂木を支えるために横に突き出させた腕木の写真

腕木(うでぎ)

卯辰山山麓寺院群の文化財

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