妙泰寺山門
みょうたいじ さんもん
この山門は、高麗門(こうらいもん)とよばれる形式で、2本の本柱の上に屋根をのせ、本柱の後方にそれぞれ控柱を立て、本柱と控柱の間にも小さな屋根をのせるのが特徴です。
お城の門に多く用いられる形式で、一般的には装飾の少ないものですが、当門では、蟇股(かえるまた)状に飾った笈形(おいがた)付きの束を冠木(かぶき)中央に載せ、そこから突き出る女梁(めばり)には絵様・繰形(えよう・くりがた)を施すなど、細部意匠を装飾的とすることも特徴です。
細部様式から19世紀初頭に建てられたと推測されます。卯辰山麓の高台に位置する市指定文化財・蓮昌寺山門も同じ高麗門形式です。
金沢市指定文化財
- 種別:有形文化財 建造物
- 指定:平成16年4月21日