妙泰寺山門

みょうたいじ さんもん

 この山門は、高麗門(こうらいもん)とよばれる形式で、2本の本柱の上に屋根をのせ、本柱の後方にそれぞれ控柱を立て、本柱と控柱の間にも小さな屋根をのせるのが特徴です。
 お城の門に多く用いられる形式で、一般的には装飾の少ないものですが、当門では、蟇股(かえるまた)状に飾った笈形(おいがた)付きの束を冠木(かぶき)中央に載せ、そこから突き出る女梁(めばり)には絵様・繰形(えよう・くりがた)を施すなど、細部意匠を装飾的とすることも特徴です。
 細部様式から19世紀初頭に建てられたと推測されます。卯辰山麓の高台に位置する市指定文化財・蓮昌寺山門も同じ高麗門形式です。


金沢市指定文化財

  • 種別:有形文化財 建造物
  • 指定:平成16年4月21日
両側に塀のある道の奥にある妙泰寺山門の全景を写した写真

全景

瓦屋根の妙泰寺山門を内側から撮影した写真

高麗門の構造(内側から撮影)

屋根の内側にある彫刻された笈形の写真

蟇股状に飾った笈形

屋根の裏側に施された絵様・繰形の女梁の写真

絵様・繰形が施された女梁

卯辰山山麓寺院群の文化財多言語解説

この記事に関するお問い合わせ先

文化財保護課
郵便番号:920-8577
住所:金沢市広坂1丁目1番1号
電話番号:076-220-2469
ファックス番号:076-224-5046
お問い合わせフォーム