妙国寺山門

みょうこくじ さんもん

 この山門は、薬医門(やくいもん)とよばれる形式で、本柱が棟より前寄りに立ち、後方に控柱を立て、本柱と控柱に梁を架けて束を置き、棟を支えるつくりをいいます。
 脇塀が取り付く柄振板(えぶりいた)の痕跡から、脇塀の屋根が板葺きであることが分かり復原されています。棟札から安永9年(1780年)の建築とわかり、卯辰山麓寺院群の中で建築年代が判明する最も古い門であり貴重なものです。屋根には古い赤瓦が残り、参道については発掘調査を行い整備しており、往時の雰囲気を今に伝えています。


金沢市指定文化財

  • 種別:有形文化財 建造物
  • 指定:平成16年1月21日
道の両脇にある高い塀の奥に見える妙国寺山門の写真

全景

門の屋根の部分を内側から写した写真

薬医門の構造

柄振板と復原された脇塀の屋根の写真

柄振板と復原された脇塀の屋根

妙国寺山門の屋根の赤瓦の写真

赤瓦が残る

門の屋根の内側に貼られている棟札の写真

棟札が見られる

卯辰山山麓寺院群の文化財

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