金沢の水道
金沢の水道
金沢の水道
食事をつくったり、お風呂(ふろ)に利用するこの水はいったいどこから来るの?
水道のじゃぐちをあけると出てくるし、あんまり考えたことなかったな……。
市の職員(しょくいん)
金沢市の水道水は、犀川(さいがわ)ダムを水源(すいげん)とする末浄水場(すえじょうすいじょう)、内川(うちかわ)ダムを水源とする犀川浄水場(さいがわじょうすいじょう)、手取川(てどりがわ)ダムを水源とする石川県の鶴来浄水場(つるぎじょうすいじょう)というところで、つくられているのよ。
末浄水場
犀川浄水場
犀川ダム
鶴来浄水場
ダムが水源になっているってどういうこと?
それぞれのダムから浄水場までは、専用(せんよう)のパイプや水路(すいろ)を通って水が送られてきているのよ。
なんでわざわざダムから水が送られるの?
そうよね。川に水はいくらでも流れているんだから、それをくんでくればいいのに。
雨が降らない日が続くと川の水が少なくなるから、ダムにたくさんためておくのよ。
うん、夏になると川の水が少なくなっている。
末浄水場では、24時間体制(たいせい)で金沢市全体の水道水の流れを管理(かんり)しているのよ。
1日にどれくらいの水道水が使われているの?
金沢市全体で1日に使われている水道水がだいたい145,000立方(りっぽう)メートル。だいたい学校のプール580ぱい分くらいね。
そんなに使っても大丈夫なの?
浄水場では、最大で、1日318,000立方メートルの水道水をつくることができるから大丈夫なのよ。
末浄水場のみ水になるまでの図拡大画像 (JPEG: 320.1KB)
どうしたら浄水場を見学できるの?
浄水場は安全のために、いつでも見学できるわけではないの。
見学したい人は、末浄水場まで電話して聞いてみてね。
(電話 076-229-2006)
ところで、水道水はそのまま飲んでも大丈夫なの?
大丈夫です。
金沢市では、安心して飲める水道水を市民にとどけるために、水源ダム、浄水場、配水池(はいすいち)、給水栓(きゅうすいせん)などで、定期的に水質(すいしつ)の検査(けんさ)をしているのよ。その検査の結果は、つねに市民に公開して、水道水の安全を確認(かくにん)できるようになっているのよ。
安全で、きれいな水道水をつくるのって大変なんだね。
そう。安全で、きれいな水道水をつくるには、たくさんの人の手と費用(ひよう)がかかっているので、水道水は大切に使ってほしいの。
ダムの水質が悪化(あっか)すると、その汚れを取り除くのに多くの薬品が必要なの。
金沢市では、涵養林(かんようりん)の植樹などに地元のみんなと取り組んで、水源を守っているのよ。
えっ! そうなんだ。
大切な水をむだにしないように、気をつけなくちゃね。
ところで、末浄水場では水を自然(しぜん)のエネルギーとしても利用しているの。水車発電機(すいしゃはつでんき)で水を使って電気をつくっているのよ。
水車発電機?どんなしくみなの?
高いところ〔しゅすいせい〕から低いところ〔浄水場〕へながれる水の勢い(いきおい)を使って水車をまわし、電気をつくっているのよ。
その電気は、どこで使われるの?
発電した電気は、ぜんぶ末浄水場で使われるの。浄水場で使う電気の約35パーセント分をまかなっているの。これは一般家庭(いっぱんかてい)約100世帯分が使う電気量と同じなのよ。
自然のエネルギーを利用して電気をつくっているんだね。とても地球にやさしそうだね。
そのとおり!!
二酸化炭素(にさんかたんそ)が出ないから、地球温暖化防止(ちきゅうおんだんかぼうし)になるのよ。
1年間で約165トンの二酸化炭素をへらすことができるの。
末浄水場では、地球環境(ちきゅうかんきょう)にやさしい電気を使って、安全でおいしい水道水をつくっているんだね。