ワークショップニュース第3号金石西
金沢市 災害に強いまちづくり
ワークショップニュース 第3号(金沢西地区編)
ワークショップニュース 第3号(金沢西地区編)
災害に強いまちづくり計画を考えてみよう
平成14年10月10日(木曜日) 第3回ワークショップ
第3回ワークショップでは、前回みなさんと現地を歩いてまとめた課題図をもとに、災害に強いまちづくりのために必要な対策内容について話し合いました。
各グループによる発表内容
Aグループ(金石西1丁目)
- 地区の外周を幹線道路として位置づける。
- 海岸へ続く南北方向の道路を主要な区画道路として確保する。
- これらをつなぐ東西方向に主要な道路を位置づける。
- 幹線道路に囲まれた民間駐車場や空家のある地区を活用して一次避難地とする。また、地下に防火水槽を設置するなどの機能充実を図る。
- 既存の広見を活用し、地下に防火水槽を設置する。
Bグループ(金石西2丁目)
- 金石街道から続く通りを幹線道路として幅員を確保し、沿道の緑化を進める。
- 海岸道路を広くして幹線道路としての機能を持たせる。
- 幹線道路沿道の空家のある地区や秋葉神社の広見、資材置き場などが一次避難地として最適である。
- 一次避難地と秋葉神社の周辺に植樹をおこなう。
- 地区内に3箇所の地下タンクを整備していく必要がある。
- 幹線道路に接続する道路には隅切り整備を行う。
Cグループ(金石西4丁目)
- 味噌屋町から海岸に抜ける道路を幹線道路として確保する。
- 地区の外周を幹線道路と位置づける。
- 海岸道路へ接続する交差部分には、十分な隅切りを確保する。
- 既存の道路体系から、東西南北方向にそれぞれ主要な区画道路を確保する。特に地区東部については、民間敷地を抜ける新設道路が必要である。
- 東部の民間敷地や、ゲートボール場、元小学校体育館跡地、公民館駐車場、専長寺の一部を一次避難地として位置づけるとともに周辺の植樹を行う。
Dグループ(金石西3丁目)
- 海岸に続く道路を始めとする地区外周の道路を幹線道路として位置づける。
- 地区中央部を縦断して北部にある一団の空地が残る地区へ結ぶ幹線道路があると良い。
- 市金石支所の駐車場や宮腰緑地、龍源寺や導入寺の空地、民間企業の駐車場を一時避難地として位置づける。
- 既存の防火水槽と南部の要川の活用により、消防水利としては十分である。
- 一次避難地を周知させ、班ごとの避難場所を考えておくと良い。
- 防災まちづくりの第一歩として地道な防災訓練が重要であり、こうした活動から防災意識が芽生える。
ファシリテーターによる防災まちづくり計画のまとめ
ファシリテーターによるプランのまとめ
- 骨格となる道路は2車線を確保し、地区周辺および南北方向にそれぞれ確保する。
- 避難地としては、一般に250メートルごとに一つの間隔であり、あまり数が多すぎるとどこへ行くべきか混乱する可能性がある。
- 地区内を走る幹線道路の沿道に不燃化・耐震化建築物を立てることで、延焼を遮断する。
ファシリテーターによるプランのまとめ
- 金石街道から地区内に入る部分は本地区のゲートとなる部分であり、広場を整備したり、将来的に商店街を形成するなどの演出が必要である。
- 幹線道路や地区内の主要な区画道路と一体となるように緑地を配置し、将来的にはプロムナード(散策路)として対応できるのではないか。
- この地区の発展を考える上で、港の埋め立地をどのように使うかが課題である。
- 遠くから人を呼び込んで賑わいを創出すれば、幹線道路沿道に店舗が立地してくる。その際、不燃化・耐震化建築物として立地させていけば、防災上の機能も向上する。
- 賑わいを創出するには若い人を呼び込む必要があることから、マンションやアパートの建設も考えられる。
- こうした将来像を地元から提案するのも良いのではないか。
今後の予定
- 次回は、具体化方策としてどのような事業があるか、そのメニューや事業の仕組みについて確認する。
- 今回の提案をまとめた上で、金沢市庁内の関係各課で勉強会や研究会を通して内容を練りこんで行きたい。
- このため、次回の開催までしばらく市内で議論するための時間をいただきたい。