立像寺本堂

りゅうぞうじ ほんどう

 棟札によると、寛永15年(1638年)の建築で、建築年代が判明しているものとして、市内で最も古い歴史的建造物です。
 本堂の建築当初の規模は、正面が11間(約20メートル)、側面が8間半(約16メートル)の規模で、正面中央右寄りに向拝(ごはい)を設けます。屋根は現在瓦葺ですが、小屋組の中には以前の屋根が残り、かつては杮葺(こけらぶき)であったことが分かります。
 向拝の木鼻(きばな)に見られる繊細な渦紋や若葉の彫刻は、江戸時代前期にみられる様式で、加賀藩における寺社建築の時代的指標となる貴重な建物です。


金沢市指定文化財

  • 種別:有形文化財 建造物
  • 指定:平成17年4月11日
古い大きな木造の本堂の全景写真

本堂全景

本堂の入り口の柱に取り付けてある渦巻き状の彫刻がされている木鼻の写真

向拝の木鼻にある渦紋や若葉の彫刻

立像寺本堂復原平面図1/150と書かれた平面図

建築当初の復原平面図

天井から金色の装飾品が下がり、建物内の中央に本尊が祀られている内陣の写真

内陣

建物内にある鳥居のようなものの中に設置されたお堂の写真

竹澤御殿から移築された鬼子母神堂

寺町寺院群とその周辺の文化財(多言語解説)

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