少林寺梵鐘

しょうりんじ ぼんしょう

 梵鐘の銘文には「延宝5年(1677年)当時第四世の代に宮崎彦九郎義一名」とあります。義一は初代の宮崎寒雉(みやざきかんち)です。
 寒雉は京都で茶釜製作の技法を学び、のちに加賀藩御用釜師となりました。京都から招かれた茶道奉行の千仙叟(せんのせんそう)指導のもと、数々の名品を残しています。寒雉の鋳造技術と形の美しさは高く評価されていて、この梵鐘の銅合金の美しさや音声の良さは名鐘としての裏付けとなっています。
 ちなみに、ここ少林寺は宮崎家の菩提寺です。

  • 総高:138.0センチメートル
  • 口径: 77.0センチメートル

金沢市指定文化財

  • 種別 有形文化財 美術工芸品 工芸品
  • 指定 昭和55年12月1日
上部に無数の突起がついており、中ほどに文字が刻まれ下部に模様が彫られている少林寺梵鐘の写真
梵鐘全体を写した写真
鐘つき棒と一緒に写っている梵鐘の写真

寺町寺院群とその周辺の文化財(多言語解説)

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