立像寺鐘楼

りゅうぞうじ しゅろう

 建築年代は、鐘に刻まれた銘から鐘の製造が元禄元年(1688年)であることが分かり、建物の彫刻などの細部意匠の様式から見ても、その頃に建築されたものと推測されます。
 赤戸室石亀甲積の基壇の上に建つ重層の建物で、入母屋屋根の背の高い外観が通りからの目を惹きます。鐘楼で重層とするのは珍しく、現在、上層に太鼓が置かれ、下層に鐘が吊られています。下層の4本の柱の内転びも特徴的です。金沢に残る数少ない17世紀の歴史的建造物であり、本堂とともに貴重な存在です。


金沢市指定文化財

  • 有形文化財 建造物
  • 平成17年4月11日指定
2階建ての構造で1階に鐘、2階は建物になっている大きな屋根で背の高い鐘楼の写真

鐘楼全景 複層は珍しい

鐘楼の奥にお墓や建物が見える手前に建っている鐘楼1階部分を写した写真

下層の柱は内転びになっている

寺町寺院群とその周辺の文化財(多言語解説)

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