金沢の自然
金沢の豊かな自然環境
市域の60パーセントは森林となっており、最高標高地点である1,644メートルの奈良岳など犀川源流の山々、医王山から卯辰山、野田山といった標高200メートル以下の丘陵につながり、山々から発した犀川、浅野川の二つの流れが市街地の中心を流れ、金沢平野を経て河北潟、日本海に流れ込んでいます。このような起伏と変化に富んだ地形は、生き物に多様な生息・生育環境を提供しています。
そのうち、本市には石川県自然環境保全地域として「菊水地域」と「犀川源流地域」が指定されており、動植物を含む優れた自然環境を守るために開発が抑制されています。また、自然度の高い植生と豊かな動物相が残されている「医王山」や内川の上部から白山市(旧鶴来町)の境にいたる「獅子吼高原」の北斜面一帯が保護と利用を目的に石川県立自然公園に指定されています。
その他にも、本市の自然の特徴をよく表している地域等について、下記のとおり金沢市自然環境保全区域として指定しています。
金沢市自然環境保全区域
本市では、本市の自然の特徴をよく表している地域等について、金沢市自然環境保全条例に基づき「自然環境保全区域」として指定しています。
保全区域に指定された地域では、その豊かな自然を守るため区域ごとに保全計画を定めています。また、保全区域内で木竹の伐採や工事等を行うときは、事前に届出が必要となっています。
現在、保全区域に指定されている場所は以下のとおりです。
平栗自然環境保全区域 (平成6年3月25日指定)
特徴
古くからギフチョウの生息地として全国に知られており、その幼虫の食草であるヒメカンアオイや成虫の吸蜜植物であるカタクリ等が生育している。
国見山自然環境保全区域 (平成8年3月1日指定)
特徴
主として日本海側の多雪地帯に分布するユキツバキをはじめとした、いわゆる日本海要素と称せられる植物が多数生育している。