性感染症

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性感染症(STD)

性感染症の特徴一覧
種類 特徴
クラミジア感染症 日本では、最も頻度が高い性感染症です。女性の感染が増加傾向で、29歳以下では男性患者数を上回っています。最近では初交年齢の低下に伴って、10代の女性の感染率が高くなっています。感染しても自覚症状(軽い下腹部痛、おりもの、性交痛)が少ないことが特徴です。このため病気が進行し、子宮や卵巣の炎症を起こすことで、不妊の原因になることがあります。
性器ヘルペス 感染しても必ず発症するとは限りませんが、初めての感染による発病では、感染機会があってから2~10日後に外陰部の不快感、
かゆみ等の前駆症状ののち、発熱、全身倦怠感、リンパ節の腫脹強い疼痛等を伴って、多発性の浅い潰瘍や小さい水泡が、外陰部や子宮頸部に急激に出現します。
女性では排尿困難や歩行困難のため、入院加療を余技なくされることもあります。
心身の疲労、月経、性交その他の刺激が誘因となって潜在感染していたウイルスの再発化により、症状が現れることもあります。
尖圭
コンジローマ
子宮頸がんの原因ウイルスで知られる、ヒトパピローマウイルス(HPV)6、11型などが原因となるウイルス性の性感染症で、膣や外陰部、子宮頸部に発症します。淡紅色ないし褐色の特徴的な形態を示し、視診による診断が可能です。一般に自覚症状は少なく、初期の症状としては、外陰部の腫瘤、違和感、おりものの増量、かゆみ、痛みが多いです。20~30%は3か月以内に自然消失しますが、HPVの型によっては悪性化にも注意しながら経過観察することが必要となります。
トリコモナス膣炎 トリコモナス原虫という寄生虫の一種が膣内に入り込むことによって感染します。まれにお風呂の椅子などでも感染することがありますが、主な感染経路は性行為です。症状としては、悪臭が強く黄色で泡状のおりものの増加、外陰部のかゆみ、刺激感などがあります。
淋病感染症 クラミジア感染症に並んで頻度の高い性感染症です。女性では男性より症状が軽くて気づきにくいのが特徴です。症状が進むと子宮から卵管まで広がり、激しい下腹部痛と発熱が起こり、子宮外妊娠や不妊症の原因になることがあります。
HIV感染症
(エイズ)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染により起こる感染症です。感染してから発病まで6か月~10年以上と長いのが特徴です。発病すると免疫力が著しく低下し、健康体ではほとんど害のない感染症や悪性疾患などにより死に至ることもあります。また、他の感染症に感染しているとHIVにも感染しやすくなります。

検査や治療

産婦人科や泌尿器科で検査や治療が受けられます。皮膚科症状の強い性器ヘルペスや尖圭コンジローマなどは、皮膚科でも治療します。
検査は、疑われる感染症により多少違います。

問診の詳細
問診 おりものや性器の状態の観察尿検査、血液検査、膣分泌物検査 など

治療は、飲み薬や軟膏のほか、注射や膣に入れる錠剤などもあります。
ほとんどの性感染症は薬で治療できますが、手術が必要なものや、エイズのように治療法が確立されていないいものみあります。

ご存じですか?

「ピンポン感染」とは、パートナーの間で性感染症をうつしたり、うつされたりを繰り返すことです。
パートナーの片方が性感染症にかかった場合、セックスによってパートナーにも病気をうつす可能性があります。
その後、本人が治療して治っても、パートナーが治療をしていなければ、再び感染することになります。
このような繰り返しを防ぐため、どちらかに症状が出た場合は二人同時に治療することが大切です。

この記事に関するお問い合わせ先

健康政策課
郵便番号:920-8577
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