兼六園花便り 令和4年6月27日(1333号)
梅林では、収穫後に黄色く熟した実や緋の司の小粒の実などが地面に落ちている様子に梅雨時を感じます。
曲水辺には爽やかな淡い紫色の“ギボウシ”。咲きかけた花の先端が擬宝珠に似ていると名づけられたといわれています。
ふわりと枝を広げる“ハギ”、難を転じるといわれる縁起木の“ナンテン”の花々。
葉の半分白いところから半化粧、また夏至から数えて11日目に咲くということで半夏生と呼ばれる“ハンゲショウ”。花より葉の方に目がゆきます。
近くにはネジバナの可憐な花も咲いていました。
ギボウシ
ハギ
金沢神社の横にある放生池にはスイレンと“コウホネ”。
コウホネはスイレンの仲間。長く太い茎の先に咲く黄色い花。
根が横にのびて白い骨のように見えるところから河骨といわれます。
「河骨のいよいよ黄なる雨さそひ」 永井龍男
霞ヶ池辺にはキンシバイの花も咲いていました。
ナンテン
ハンゲショウ
今回で最終回となります。長い間ありがとうございました。
6月27日(月曜日)記
- 兼六園開園時間 3月1日から10月15日まで午前7時から午後6時まで
- 早朝開園時間 4月1日から8月31日まで午前4時から
(このページは兼六園研究会会員 城森順子さんのボランティア協力により作成されています。)