兼六園花便り 令和3年3月20日(1292号)
3月15日から雪吊りを外し始めて、唐崎の松は最後に外されます。いよいよ春到来です。
季節は梅から桜へと移ろっていきます。
秋から咲いていた冬桜、十月桜は満開です。
「満開にして淋しきや寒桜」 高浜虚子
江戸町通りに優しい可憐な“ヒガン系桜”が満開でした。可愛い!と女性もカメラを向けていました。
花の柄が長く、がく筒がぷくっと膨らんでいます。
園内でもヒガン系の桜が咲き始めています。エドヒガン、コヒガン、コシノヒガンなどがあります。
ヒガン系のクマガイは満開。ソメイヨシノの開花も待たれます。
シデコブシ
ショウジョウバカマ
梅林では散った紅梅、白梅の花びらが曲水を流れていき、岸の岩にとどまります。
遅咲きの桃色の見驚も開花。八重の白梅は枝いっぱいに咲いて真っ白、足を留めてカメラを向ける姿も。
“シデコブシ”、猩猩の毛のように見える“ショウジョウバカマ”も楽しめます。
千歳台には“アンズ”の花。紅紫色のがくと淡い桃色の花びらの対象が美しい。
園内では黄色の花々が満開です。サンシュユ、トサミズキ、“ヒュウガミズキ”。
アンズ
ヒュウガミズキ
3月20日(土曜日)記
- 兼六園開園時間 3月1日から翌年10月15日まで午前7時から午後6時まで
- 早朝開園時間 3月1日から 3月31日まで午前5時から午前6時45分まで
(このページは兼六園研究会会員 城森順子さんのボランティア協力により作成されています。)